熊伏山in長野県【中央構造線といにしえの道】日本三百名山・信州百名山

【はじめに】

目指せ日本三百名山制覇の企画です✨
久々のエーゴとの登山!
年始の三ツ峠山以来です!
体力お化けのエーゴですが、今回は怪我明けのようだったので、
往復4時間以内で終えられる熊伏山に登ってきました⛰️


【熊伏山インフォメーション】

  • 標高:1653m
  • 場所:長野県飯田市と天龍村

熊伏山は、蛇紋岩地帯特有の荒々しい地形と、
その地質に由来する独特の植生が楽しめる山です。

✅ 日本三百名山
✅ 信州百名山


★☆★塩の道★☆★

海で取れた塩や海産物を山側に、山で取れた木材や炭とかを海側に運ぶための道。
全国にいくつかあり、ここは秋葉街道とも呼ばれ、
静岡県牧之原市から長野県飯田市まで続いていた。

古くは奈良時代頃(西暦700年頃)から使われている道で、
江戸時代から明治初期に最盛期を迎えたけど、
鉄道や近代道路の整備により昭和初期に廃れてしまい、
今は登山道の一部として残るのみ。


★☆★中央構造線と熊伏山★☆★

中央構造線とは、九州から四国、本州を横断して関東まで1000kmに渡って続く大断層で、
日本列島を“地質的に東と西に分ける境界線”と言えます。

熊伏山では、この断層によって異なる種類の岩石や地形がぶつかり合っていて、
歩いていると岩質や植生がガラッと変わる場所がある。

つまり、熊伏山は“断層を体感できる山”なのです。


【今回使用したルート】

青崩峠駐車場 → 青崩峠 → 前熊伏山 → 熊伏山 → 前熊伏山 → 青崩峠 → 青崩峠駐車場


神奈川県でレンタカーを借りてやってきました。

先に書くと、山中や駐車場付近にお手洗いはありません。
駐車場に向かう道中の公衆トイレが最後のトイレになります。
「はくりや」が目印です。

■□■□■□■□■□■
06:04 登山道入口
■□■□■□■□■□■

駐車場はないので、車は路肩に止めておくことになります。

塩の道と大きく書かれています。
かつて重要な道だったんですね。

石畳。これがいつの時代に敷かれたかは分からないけど、塩の道のたしかな痕跡です。

武田信玄が座ったとされる石にエーゴにも座ってもらいました。
信玄パワーを注入!


■□■□■□■□■□■
06:17 青崩峠(登山開始から13分)
■□■□■□■□■□■

碑の色が左右で異なるのは、ここで地質がガラリと変わるのを表しているそうです。
白が花崗岩、青が蛇紋岩。

かつて多くの人がここで苦労したそうです。
お地蔵さんはそんな人達の供養の為でしょうか?

展望台もあって良い休憩スペースですよ。

青崩峠から少し歩くと峠の名前の由来となった大崩落の現場があります。
中央構造線もこの辺りのようです。

登山道も崩落に巻き込まれています。
バカ正直に階段を登っていくと天国に続いているので迂回します。
このまま崩落が続くと今立っているこの登山道もいつか崩落してしまうのかな??

崩落現場を眺めるエーゴ。

この辺りの地面は崩れやすい蛇紋岩。
そのため足元は小石だらけになっているので滑って歩きづらいです。

落とし穴。


■□■□■□■□■□■
06:56 電波反射板跡(登山開始から52分)
■□■□■□■□■□■

少し開けた所に出たかと思ったら電波反射板跡です。
ここに青崩の頭と書かれた看板が置いてあったけど、YAMAPの青崩の頭はまだ先なんですよね。
どっちか正しいのかな?


■□■□■□■□■□■
07:27 前熊伏山(登山開始から1時間23分)
■□■□■□■□■□■

ガレて滑る長い急登を登り続けて暫く。
熊伏山の手前の、その名の通り前熊伏山に到着!

古の塩の道は大体ですが、ここまでとなります。

この辺りから地面は青っぽい蛇紋岩から白い花崗岩にガラリと変わります。

前熊伏山から熊伏山までは尾根道。
ここまで急登だったのが一転、高低差の少ない緩道になります。

眼の前には苔で覆われていますが、大きな花崗岩がありますね。


■□■□■□■□■□■
07:58 熊伏山(登山開始から1時間54分)
■□■□■□■□■□■

本日の目的地に到着!!

山頂の様子はこんな感じ。

三角点があります。
らくがきとは??

北東方面(光岳などの南アルプス方面)の景色が見られるそうですが、
夏場で木が生い茂っているせいか景色はこの隙間だけ。

さらに雲が厚くてこれだけしか見えませんでした。
かすかに見えているこの山、どこの山なのか捜索中です。
どなたか分かる方がいらっしゃいましたらコメント欄で教えてください。

この後、山頂でお昼ご飯!
来た道を戻って下山しました。


【感想】

山と高原地図にてどの地図にも載っていない不遇の山、熊伏山。
しかし調べてみるといにしえの道「塩の道」や中央構造線など個性の豊かさに驚き。

さらに登山道は概ね綺麗に整備されていました!
往復4時間ほどなので、ガレ場の急登、急斜面などの危険地帯もありますが、
オススメの山でした!


【登山データ】

  • 合計時間:3時間43分
  • 距離:5.7km
  • 上り:約710m 下り:717m
  • 今回登った山:前熊伏山、熊伏山

【このブログでの300名山制覇まで残り】

100名山:98
200名山:99
300名山:99 ← -1

コメント

このブログの人気の投稿

【奥多摩】川苔山縦走ルート完全ガイド|川井駅へ下山まで紹介

【奥多摩登山】飛龍山に向かう途中に熱中症でダウンした

パプアニューギニア・ウィルヘルム山をツアーに頼らずに登った話